Red Hat OpenShift on IBM Cloud を使用する際の責任
Red Hat® OpenShift® on IBM Cloud® を使用する際のクラスターの管理責任について説明します。 すべての利用条件については、クラウド・サービスのご利用条件を参照してください
責任分担についての概要
Red Hat OpenShift on IBM Cloud は、IBM Cloud の責任分担モデルのマネージド・サービスです。 以下の表で、Red Hat OpenShift on IBM Cloud を使用する場合の各クラウド・リソースの責任者が誰か確認してください。 その後、領域別の責任分担の作業で、責任分担の細かい作業について確認してください。
IBM Cloud などの他の Object Storage 製品を使用する場合は、以下の表の「お客様」の責任 (データの災害復旧など) が、IBM の責任または分担責任になることがあります。 それらの製品の資料で、お客様の責任について確認してください。
リソース | インシデントと操作の管理 | 変更管理 | ID とアクセスの管理 | セキュリティーおよび法規制コンプライアンス | 災害復旧 |
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データ | お客様 | お客様 | お客様 | お客様 | お客様 |
アプリケーション | お客様 | お客様 | お客様 | お客様 | お客様 |
可観測性 | 共有 | IBM | 共有 | IBM | IBM |
アプリ・ネットワーキング | 共有 | IBM | IBM | IBM | IBM |
クラスター・ネットワーキング | 共有 | IBM | IBM | IBM | IBM |
クラスター・バージョン | IBM | 共有 | IBM | IBM | IBM |
ワーカー・ノード | 共有 | 共有 | IBM | 共有 | IBM |
マスター | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
サービス | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
仮想ストレージ | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
仮想ネットワーク | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
ハイパーバイザー | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
物理サーバーとメモリー | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
物理ストレージ | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
物理ネットワークおよびデバイス | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
設備およびデータ・センター | IBM | IBM | IBM | IBM | IBM |
領域別の責任分担の作業
概要を確認したら、Red Hat OpenShift on IBM Cloud を使用する場合にお客様と IBM が責任を分担する作業について、領域別、リソース別に確認してください。
インシデントおよび運用管理
アプリケーション・ワークロードのための Red Hat OpenShift on IBM Cloud クラスター環境のセットアップと保守は、お客様と IBM で責任を分担します。 アプリケーション・データのインシデントと運用の管理は、お客様の責任です。
リソース | IBM の責任 | お客様の責任 |
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ワーカー・ノード |
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クラスター・ネットワーキング |
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アプリ・ネットワーキング |
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可観測性 |
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変更管理
クラスターのコンテナー・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンを常に最新に維持すること、ならびに、変更を必要とする可能性があるインフラストラクチャー・リソースをリカバリーすることについては、お客様と IBM で責任を分担します。 アプリケーション・データの変更管理は、お客様の責任です。
リソース | IBM の責任 | お客様の責任 |
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ワーカー・ノード |
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クラスター・バージョン |
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ID およびアクセスの管理
Red Hat OpenShift on IBM Cloud インスタンスへのアクセスの制御については、お客様と IBM で責任を分担します。 IBM Cloud® Identity and Access Management の責任については、この製品の資料を参照してください。 アプリケーション・データの ID およびアクセスの管理は、お客様の責任です。
リソース | IBM の責任 | お客様の責任 |
---|---|---|
可観測性 |
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セキュリティーおよび法規制コンプライアンス
Red Hat OpenShift on IBM Cloud のセキュリティーとコンプライアンスについては、IBM の責任です。 業界標準のコンプライアンスは、クラスターに使用するインフラストラクチャー・プロバイダー (クラシックや VPC など) によって異なります。 クラスターで実行されるワークロードおよびアプリケーション・データのセキュリティーとコンプライアンスについては、お客様の責任です。 詳しくは、サービスはどのような標準に準拠していますか? を参照してください。
リソース | IBM の責任 | お客様の責任 |
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一般 |
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ワーカー・ノード |
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ワーカー ノードのインシデントおよび運用管理責任の一環として、提供されているセキュリティ パッチ更新を適用します。
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ディザスター・リカバリー
災害時における Red Hat OpenShift on IBM Cloud コンポーネントの復旧は、IBM の責任です。 クラスターで実行されるワークロードおよびアプリケーション・データの復旧は、お客様の責任です。 ファイル、ブロック、オブジェクト、クラウド・データベース、ロギング、監査イベントのサービスなど、他の IBM Cloud サービスと統合する場合は、それらのサービスの災害復旧情報を参照してください。
リソース | IBM の責任 | お客様の責任 |
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一般 |
-お客様が複数のゾーンおよびリージョンをまたがってクラスターをデプロイして DR の許容度を向上させられるように、世界中の場所でサービスの可用性を維持します。
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アプリケーションとデータ
IBM Cloud にデプロイするアプリケーション、ワークロード、およびデータについては、すべてお客様の責任です。 ただし、以下の表に示すように、IBM は、アプリのセットアップ、管理、保護、統合、および最適化に役立つさまざまなツールを提供します。
リソース | IBM が支援すること | 実行できる操作 |
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アプリケーション |
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データ |
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