クラシック VPN 接続のセットアップ

この VPN 情報は、クラシック・クラスターに固有の情報です。 VPC クラスターの VPN 情報については、VPC VPN 接続のセットアップを参照してください。

VPN 接続を使用すると、IBM Cloud® Kubernetes Service 上の Kubernetes クラスター内のアプリをオンプレミス・ネットワークにセキュアに接続できます。 クラスター外のアプリを、クラスター内で実行されるアプリに接続することもできます。

ワーカー・ノードとアプリをオンプレミス・データ・センターに接続するには、以下のいずれかのオプションを構成します。

  • IBM Cloud® Direct Link: IBM Cloud Direct Link を使用すると、パブリック・インターネット経由でルーティングせずに、リモート・ネットワーク環境と IBM Cloud Kubernetes Service の間の直接のプライベート接続を作成できます。 IBM Cloud Direct Link オファリングは、ハイブリッド・ワークロード、プロバイダー間ワークロード、大規模なデータ転送や頻繁なデータ転送、またはプライベート・ワークロードを実装する必要がある場合に役立ちます。 IBM Cloud Direct Link オファリングを選択し、IBM Cloud Direct Link 接続をセットアップするには、IBM Cloud Direct Link の資料の IBM Cloud IBM Cloud Direct Link での作業の開始を参照してください。

  • Virtual Router Appliance (VRA): VRA(Vyatta) をセットアップして、 IPSec VPN エンドポイントを構成することを選択できます。 このオプションは、クラスターが大きい場合、単一の VPN で複数のクラスターにアクセスする場合、ルート・ベース VPN が必要な場合に役立ちます。 VRA を構成するには、Vyatta を使用した VRA 接続のセットアップを参照してください。

クラスターをオンプレミス・ネットワークに接続することを計画している場合は、以下の役に立つ機能を確認してください。

  • IBM 提供のデフォルトのポッドの範囲 172.30.0.0/16 およびサービスの範囲 172.21.0.0/16 とサブネットが競合する可能性があります。 CLIからクラスターを作成する際、--subnet-config --pod-subnet オプションでポッド用のカスタムサブネットCIDRを指定し、--service-configオプション --service-subnet でサービス用のカスタムサブネットCIDRを指定することで、サブネットの競合を回避できます。

  • ご使用の VPN ソリューションが要求のソース IP アドレスを保持する場合は、カスタム静的ルートを作成して、ワーカー・ノードがクラスターからの応答をオンプレミス・ネットワークにルーティングできるようにすることができます。

172.16.0.0/16172.18.0.0/16172.19.0.0/16、および 172.20.0.0/16 のサブネット範囲は、IBM Cloud Kubernetes Service コントロール・プレーン機能用に予約されているため、禁止されています。

Virtual Router Appliance の使用

Virtual Router Appliance (VRA) は、x86 ベアメタル・サーバーに対応した最新の Vyatta 5600 オペレーティング・システムを提供します。 VRA を VPN ゲートウェイとして使用して、オンプレミス・ネットワークにセキュアに接続できます。

クラスター VLAN に出入りするすべてのパブリックおよびプライベートのネットワーク・トラフィックは、VRA を介して転送されます。 VRA を VPN エンドポイントとして使用して、IBM Cloud インフラストラクチャー内のサーバーとオンプレミス・リソースの間に暗号化された IPSec トンネルを作成できます。 例えば、以下の図は、IBM Cloud Kubernetes Service 内のプライベート専用ワーカー・ノードにあるアプリがオンプレミス・サーバーと VRA VPN 接続を介して通信する方法を示しています。

IBM Cloud Kubernetes Service でロードバランサーを使用してアプリを公開する。
ロードバランサーを使って IBM Cloud Kubernetes Service のアプリを公開

  1. クラスター内のアプリ myapp2 は、Ingress または LoadBalancer サービスから要求を受け取ると、オンプレミス・ネットワーク内のデータにセキュアに接続する必要があります。

  2. myapp2 はプライベート VLAN にだけ接続したワーカー・ノード上に存在するため、VRA は、ワーカー・ノードとオンプレミス・ネットワークの間のセキュア接続として機能します。 VRA は、宛先 IP アドレスを使用して、オンプレミス・ネットワークに送信するネットワーク・パケットを判別します。

  3. 要求は暗号化され、VPN トンネルを介してオンプレミス・データ・センターに送信されます。

  4. 着信要求はオンプレミス・ファイアウォールを通過して、VPN トンネル・エンドポイント (ルーター) に送達され、そこで復号されます。

  5. VPN トンネル・エンドポイント (ルーター) は、ステップ 2 で指定した宛先 IP アドレスに応じて、オンプレミス・サーバーまたはメインフレームに要求を転送します。 必要なデータは、同じプロセスを経て、VPN 接続を介して myapp2 に送り返されます。

Virtual Router Appliance をセットアップするには、以下のようにします。

  1. VRA を注文します

  2. VRA 上でプライベート VLAN を構成します

  3. VRA を使用して VPN 接続を有効にするには、VRA 上で VRRP を構成します

既存のルーター・アプライアンスがある場合にクラスターを追加すると、クラスター用に注文した新しいポータブル・サブネットは、ルーター・アプライアンス上に構成されません。 ネットワーク・サービスを使用するには、VLAN スパンニングまたは VRF の有効化によって同じ VLAN 上のサブネット間のルーティングを有効にする必要があります。