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Nexus の構成

Nexus の構成

ビルド成果物を Nexus リポジトリーに保管するように Nexus リポジトリー・マネージャーを構成します。

  1. ツールチェーン作成時にこのツール統合を構成する場合は、「構成可能な統合」セクションで**「Nexus」**をクリックします。

  2. ツールチェーンがあり、そこにこのツール統合を追加する場合、IBM Cloudコンソールから、メニューアイコンハンバーガーアイコン>Platform Automation>Toolchains をクリックします。 「ツールチェーン」ページで、ツールチェーンをクリックしてその「概要」ページを開きます。 あるいは、アプリの「概要」ページの「継続的デリバリー」カードで、**「ツールチェーンの表示」をクリックします。 次に、「概要」**をクリックします。

    a. **「ツールの追加」**をクリックします。

    b. 「ツール統合」セクションで**「Nexus」**をクリックします。

  3. Nexus ツール統合のこのインスタンスの名前を入力します。

  4. ツールチェーンから Nexus カードをクリックしたときに開くようにしたい Nexus リポジトリーの URL を入力します。

  5. 接続先にするリポジトリーのタイプを選択します。

  6. **「npm レジストリー」**を選択した場合は、以下のステップを実行します。

    a. レジストリーと関連付けられた E メール・アドレスを入力します。

    b. レジストリーと関連付けられた認証トークンを入力します。

    c. Nexus サーバー上のプライベート・レジストリーである Nexus リリース・リポジトリーの URL を入力します。

    d. 複数のパブリックおよびプライベート npm レジストリーを結合するために使用する Mirror または Public レジストリーの URL を入力します。 例えば、この URL は、プライベート・レジストリーと、npm グローバル・レジストリーのキャッシュの両方にアクセスできる、Nexus サーバー上の仮想レジストリーの URL であることができます。

  7. **「Maven リポジトリー」**を選択した場合は、以下のステップを実行します。

    a. リポジトリーと関連付けられたユーザー ID を入力します。

    b. リポジトリーと関連付けられたパスワードを入力します。

    c. Nexus サーバー上のプライベート・リリース・リポジトリーである Nexus リリース・リポジトリーの URL を入力します。

    d. Nexus サーバー上のプライベート・スナップショット・リポジトリーである Nexus スナップショット・リポジトリーの URL を入力します。

    e. 複数のパブリックおよびプライベート Maven リポジトリーを結合するために使用する Mirror または Public リポジトリーの URL を入力します。 例えば、この URL は、プライベート・リポジトリーと、Maven 中央リポジトリーのキャッシュの両方にアクセスできる、Nexus サーバー上の仮想リポジトリーの URL であることができます。

  8. 「統合の作成」 をクリックします。

  9. ツールチェーンの「概要」ページの**「サード・パーティー・ツール」**カードで、処理する Nexus リポジトリーをクリックします。 Nexus の Web サイトが開きます。そこでリポジトリーの内容を表示できます。

  10. オプション: IBM Cloud Public でツールチェーンを使用していて、Nexus を npm と共に使用してアプリをビルドしたい場合、パイプラインを構成して npm ビルド・ジョブを追加します。 ビルド・ジョブの構成手順については、『パイプラインに Nexus npm ビルド・ジョブを構成する』セクションを参照してください。

  11. オプション: IBM Cloud Public でツールチェーンを使用していて、Nexus を Maven と共に使用してアプリをビルドしたい場合、パイプラインを構成して Maven ビルド・ジョブを追加します。 ビルド・ジョブの構成手順については、『パイプラインに Nexus Maven ビルド・ジョブを構成する』セクションを参照してください。

パイプラインに Nexus npm ビルド・ジョブを構成する

パイプラインに npm ビルド・ジョブを構成する前に、ビルド SCM リポジトリーを入力として使用できる作業パイプラインが存在している必要があり、また、ツールチェーンに Nexus を構成しておく必要もあります。 Nexus の構成手順については、Nexus のセクションを参照してください。

Delivery Pipeline を構成して npm ビルド・ジョブを追加します。

  1. ステージを作成し、入力を適切な SCM リポジトリーに設定します。

  2. このステージでビルド・ジョブを追加します。

  3. ビルド・ジョブを構成します:

    npm build
    build

    a. ビルダー・タイプに**「npm (Artifactory または Nexus)」**を選択します。

    b. Nexus ツール統合の複数インスタンスを構成した場合、npm ビルド・ジョブを構成する対象にしたい Nexus ツール統合の名前を入力します。

    c. ツール統合タイプに**「Nexus」**を選択します。

    d. ビルド・コマンドには、npm モジュールのビルドまたはレジストリーへのモジュールのパブリッシュを行うコマンドを入力します。 次の例は、モジュールのビルドまたはパブリッシュのいずれかを行うコマンドを示します。

    npm install
    # or
    npm publish --registry "${NPM_RELEASE_URL}"
    

    レジストリーへの接続に使用した URL およびユーザー資格情報は、Nexus ツール統合の構成設定で見つけることができます。

    e. ビルド・ジョブが Nexus レジストリーへのパブリッシュを行い、かつ、ノード・モジュール・バージョンのフォーマットが x.y.z-SNAPSHOT.w である場合、**「スナップショット・モジュール・バージョンのインクリメント (Increment snapshot module version)」**チェック・ボックスにチェック・マークを付けます。 ビルド・ジョブは、モジュール・バージョンを自動的に更新した後で、Nexus レジストリーにパブリッシュします。 ビルド・ジョブは、npm レジストリーおよびローカル package.json ファイルから最高バージョンのモジュールを選択し、semver を使用してモジュール・バージョンを増やします。 ビルド・ジョブは、変更を SCM リポジトリーに配信しません。

  4. 保存 をクリックします。 パイプラインが実行されると、このビルド・ジョブは Nexus ツール統合からの構成情報を使用して npm レジストリーに接続します。

パイプラインに Nexus Maven ビルド・ジョブを構成する

パイプラインに Maven ビルド・ジョブを構成する前に、ビルド SCM リポジトリーを入力として使用できる作業パイプラインが存在している必要があり、また、ツールチェーンに Nexus を構成しておく必要もあります。 Nexus の構成手順については、Nexus のセクションを参照してください。

Delivery Pipeline を構成して Maven ビルド・ジョブを追加します。

  1. ステージを作成し、入力を適切な SCM リポジトリーに設定します。

  2. このステージでビルド・ジョブを追加します。

  3. ビルド・ジョブを構成します:

    Mavenのビルドジョブ*
    *

    a. ビルダー・タイプに**「Maven (Artifactory、Nexus、SonarQube)」**を選択します。

    b. Nexus ツール統合の複数インスタンスを構成した場合、Maven ビルド・ジョブを構成する対象にしたい Nexus ツール統合の名前を入力します。

    c. ツール統合タイプに**「Nexus」**を選択します。

    d. ビルド・コマンドには、Maven モジュールのビルドまたはスナップショット・レジストリーへのモジュールのパブリッシュを行うコマンドを入力します。 次の例は、モジュールのビルドまたはパブリッシュのいずれかを行うコマンドを示します。

    mvn -B clean package
    # or
    mvn -DaltDeploymentRepository="snapshots::default::${MAVEN_SNAPSHOT_URL}" deploy
    

    レジストリーへの接続に使用した URL およびユーザー資格情報は、Nexus ツール統合の構成設定で見つけることができます。

  4. 保存 をクリックします。 パイプラインが実行されると、このビルド・ジョブは Nexus ツール統合からの構成情報を使用して Maven リポジトリーに接続します。

API を使用した Nexus の設定

Nexus ツール統合は、 読み取り、および 更新 ツール統合を作成するときに Toolchain HTTP API および SDK で使用できる以下の構成パラメーターをサポートします。

nexus 値を使用して、要求本体に tool_type_id プロパティーを指定する必要があります。

Nexusツール統合パラメータ
パラメーター 使用法 タイプ Terraform 引数 説明
dashboard_url オプション、更新可能 ストリング サーバー URL このツール統合の Nexus サーバー・ダッシュボードの URL。 グラフィカル UI では、Nexus ツール統合カードをクリックすると、ブラウザーがこのダッシュボードに移動します。
ミラー URL オプション、更新可能 ストリング ミラー URL プライベート・リポジトリーおよびパブリック・リポジトリーのキャッシュを表示できる、Nexus 仮想リポジトリーの URL。
名前 必須、更新可能 ストリング 名前 このツール統合の名前。
リリース URL オプション、更新可能 ストリング リリース URL ご使用の Nexus リリース・リポジトリーの URL。
スナップショット URL オプション、更新可能 ストリング スナップショット URL Nexus のスナップショット・リポジトリーの URL。
token オプション、更新可能 パスワード token Nexus リポジトリーで認証を行うためのパスワードまたはトークン。 このパラメーターには、ツールチェーン秘密参照を使用できます。 秘密参照について詳しくは、 Continuous Deliveryでの機密データの保護 を参照してください。
タイプ 必須、更新可能 ストリング タイプ ご使用の Nexus ツール統合のリポジトリー・タイプ。
user_id オプション、更新可能 ストリング user_id Nexus リポジトリーで認証するためのユーザー ID または E メール・アドレス。