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フェイルオーバーの処理

フェイルオーバーの処理

1 次 IBM Cloud® Juniper vSRX からバックアップ・デバイスへのフェイルオーバーを開始して、フェイルオーバー後にすべてのコントロール・プレーンおよびデータ・プレーンのトラフィックが 2 次ゲートウェイ・デバイスを介してルーティングされるようにすることができます。

このセクションは、Juniper vSRX ゲートウェイ・デバイスが高可用性モードでプロビジョンされる場合に限り適用できます。

これを行うには、以下の手順を実行します。

  1. 1 次 vSRX ゲートウェイ・デバイスにログインします。

  2. コンソール・プロンプトで、cli コマンドを実行して、CLI モードに入ります。 CLI モードに入ると、コンソールに primary または secondary のいずれかのノード役割が表示されます。

    primary ノードで作業していることを確認します。 1 次ノードでない場合は終了して、ペアの他方の vSRX ゲートウェイ・デバイスにログインします。

  3. 1 次 vSRX ゲートウェイ・デバイスで、コマンド show chassis cluster statusを実行します。

    出力は以下のようになります。

    	Monitor Failure codes:
    		CS  Cold Sync monitoring        FL  Fabric Connection monitoring
    		GR  GRES monitoring             HW  Hardware monitoring
    		IF  Interface monitoring        IP  IP monitoring
    		LB  Loopback monitoring         MB  Mbuf monitoring
    		NH  Nexthop monitoring          NP  NPC monitoring
    		SP  SPU monitoring              SM  Schedule monitoring
    		CF  Config Sync monitoring
    
    	Cluster ID: 2
    	Node   Priority Status         Preempt Manual   	Monitor-failures
    
    	Redundancy group: 0 , Failover count: 1
    	node0  100      primary        no      no       None
    	node1  1        secondary      no      no       None
    	Redundancy group: 1 , Failover count: 1
    	node0  100      primary        yes     no       None
    	node1  1        secondary      yes     no       None
    
    	{primary:node0}
    

    両方の冗長グループについて、同じノードが primary として設定されていることを確認します。 冗長グループが異なると、primary 役割として設定されているノードも異なる可能性があります。

    vSRX はデフォルトで、冗長グループ 1 の場合は Preemptyes に、冗長グループ 0 の場合は no に設定します。 優先使用とフェイルオーバーの動作について詳しくは、 このリンク を参照してください。

  4. コンソール・プロンプトで以下のコマンドを実行して、フェイルオーバーを開始します。

    	request chassis cluster failover redundancy-group <redundancy group number> node <node number>
    

    ステップ 2 のコマンドの出力から、該当する冗長グループ番号とノード番号を選択します。 両方の冗長グループをフェイルオーバーするには、前のコマンドを 2 回 (グループごとに 1 回ずつ) 実行します。

  5. フェイルオーバーの完了後に、コンソール出力を確認します。 現在は、 secondary としてリストされています。

  6. ペアの他方の vSRX ゲートウェイにログインします。 コマンド cli を再度実行して CLI モードに入り、コンソール出力が primary として表示されることを確認します。

Juniper vSRX ゲートウェイ・デバイスで CLI モードに入ると、出力はコントロール・プレーンの観点から primary と表示されます。 常に show chassis cluster status の出力を調べて、どのゲートウェイ・デバイスがデータ・プレーンの観点から 1 次であるかを判別します。 冗長グループや、制御プレーンとデータ・プレーンについて詳しくは、vSRX のデフォルト構成を参照してください。