Veeam によるアプリケーションのサポートの概要
VM上でホストされているアプリケーションの場合、Veeam®は、アプリケーションを意識したバックアップを提供するために、VMへのネットワーク・アクセスが必要です。 バックアップ・ジョブでアプリケーション認識イメージ処理またはゲスト・ファイル・システム・インデックス・オプションを有効にするには、Veeam Backup and Replicationコンソールで、顧客オーバーレイとVeeamベアメタル・サーバ管理ネットワーク(プライベートVLAN 1のプライマリ・サブネット)間のネットワーク・アクセスが必要です。 これらの機能を使用する場合は、お客様の NSX-T™ オーバーレイ・ネットワーク間でルーティングを設計して実装する必要があります。
ゲスト・インタラクション・プロキシは、バックアップ・サーバーと処理されるVMの間に位置するバックアップ・インフラストラクチャ・コンポーネントである。 バックアップ・ジョブまたはレプリケーション・ジョブで VM の以下の処理を実行する場合には、このコンポーネントが必要です。
- アプリケーション認識処理
- ゲスト・ファイル・システムのインデックス作成
- トランザクション・ログ処理
ゲスト対話プロキシーがランタイム・プロセスをデプロイするのは、Microsoft® Windows® の VM のみです。 他のゲスト OS を使用した VM では、ランタイム・プロセスはバックアップ・サーバーによってデプロイされます。
Windows 仮想マシン (VM) のファイル・レベルのリストアでは、Veeam はまずネットワークを使用してゲスト VM に接続しようとします。ネットワークが切り離されていれば、ネットワークを使用しないリストアを実行するために、VMware vSphere® の Guest Interaction API を使用します。
Linux® VM ファイル レベルのリストアでは、IBM Backup Administrator によってファイル レベルのリストアを試みる前に、ファイル レベルのリストア (FLR) アプライアンスを展開する必要があります。 そうでない場合、テナントが初めてファイルをリストアしようとすると、Veeam Backup and Replication Consoleでエラーが表示されます。 ネットワークが切り離されているので、3 つのリストア・オプションのうち 2 つは、FLR アプライアンスに、ファイルのリストア先の Linux VM へのネットワーク接続が必要になります。 そのため、このサービスで利用できるのはダウンロード・オプションのみです。 このダウンロードをファイル・システムの適切な場所に移動する必要があります。
ファイル・レベルのリストアについて詳しくは、Veeam の資料を参照してください。