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ホストの待ち時間

ホストの待ち時間

ご使用の IBM Cloud Satellite ロケーションに追加するホストのネットワーク待ち時間の要件を確認します。

IBM ロケーション・コントロール・プレーンのカスタマー提供のワーカー・ノードに対する Satellite 管理のマスター

Satellite ロケーション・コントロール・プレーンに接続するホストは、 Satellite ロケーションの管理元の IBM Cloud 領域に対して、200 ミリ秒 (<= 200ms) の往復時間 (RTT) 以下の低遅延接続を持っている必要があります。 待ち時間が増えると、Satellite リンク・スループット、Satellite 対応 IBM Cloud サービス・プロビジョニング時間、ホスト障害リカバリー時間、および極端な場合には Satellite ロケーション・コントロール・プレーンで実行されるリソース (Red Hat OpenShift クラスター・マスターなど) の可用性など、パフォーマンスに影響が生じる可能性があります。 詳しくは、IBM Cloud と Satellite ロケーション・コントロール・プレーンのホストの間の待ち時間のテストを参照してください。

Satellite ロケーション・コントロール・プレーンのお客様提供のワーカー・ノードから、Satellite 対応 IBM Cloud サービスを実行するワーカー・ノード (同じロケーションの Red Hat OpenShift クラスターなど)

ホスト・インフラストラクチャーのセットアップでは、 Satellite ロケーション・コントロール・プレーンのワーカー・ノードに使用されるホストと、ロケーション内の他のリソース (クラスターや Satellite-enabled IBM Cloud サービス など) に使用されるホストとの間の接続の待ち時間が 100 ミリ秒 (<= 100ms) 以下でなければなりません。 例えば、AWS などのクラウド・プロバイダーでは、このセットアップは通常、Satellite ロケーション内のすべてのホストが同じクラウド・リージョン (us-east-1 など) からのものであることを意味します。 待ち時間が長くなると、プロビジョニングとリカバリー時間、クラスター内のワーカー・ノード数の減少、Satellite 対応 IBM Cloud サービスの機能低下、クラスター・アプリケーションの障害など、パフォーマンスへの影響が生じる可能性があります。

同じリソース (Satellite ロケーション・コントロール・プレーンやクラスターなど) に割り当てられたお客様提供のワーカー・ノード

ホスト・インフラストラクチャーのセットアップでは、同じ Satellite リソースに割り当てられているすべてのホスト ( Satellite など) の間で、接続の待ち時間が 10 ミリ秒 (<= 10ms) 以下でなければなりません。{RTT) 待ち時間が長くなると、データベースやクラスター・アプリケーションの障害など、Satellite 対応の IBM Cloud サービスを含むパフォーマンスへの影響が生じる可能性があります。

IBM Cloud と Satellite ロケーション・コントロール・プレーンのホスト間の待ち時間のテスト

各 Satellite ロケーションは、IBM Cloud マルチゾーン・リージョンから管理されます。 ホストと領域の間の待ち時間をテストして、200 ミリ秒 (<= 200ms) 往復時間 (RTT) 以下の低遅延接続を使用していることを確認できます。

  1. インフラストラクチャー・プロバイダーで、Satellite ロケーションに追加しようとしているホスト・マシンにログインします。 例えば、コマンド・ラインからマシンに SSH 接続できます。

  2. テストする IBM Cloud リージョンの IP アドレスをメモします。

    ダラス
    52.117.39.146, 169.48.134.66, 169.63.36.210
    フランクフルト
    149.81.188.122, 158.177.88.18, 161.156.38.122
    ロンドン
    158.175.120.210, 141.125.97.106, 158.176.139.66
    大阪
    163.68.73.50, 163.69.65.242, 163.73.67.10
    サンパウロ
    163.107.67.18, 163.109.71.82, 169.57.144.42
    シドニー
    130.198.65.82, 135.90.66.194, 168.1.58.90
    東京
    161.202.104.226, 128.168.67.106, 165.192.108.10
    トロント
    163.74.65.138, 163.75.70.50, 169.53.160.154
    ワシントン DC
    169.63.123.154, 169.63.110.114, 169.62.13.2, 169.60.123.162, 169.59.152.58, 52.117.93.26
    マドリッド
    13.120.67.114, 13.121.67.98, 13.122.67.106
  3. ホストから、IBM Cloud リージョンの IP アドレスを ping します。

    ping <ip_address>
    
  4. 少量のパケット送信が完了した後、接続を閉じます。 例えば、コマンド・ラインから ctrl+c を入力することもできます。

  5. ping statistics 出力で、ホストと IBM Cloud 領域の間の平均 (avg) 往復距離 (ミリ秒 (ms)) をメモし、接続が 200 ミリ秒 (<= 200ms) 以下の待ち時間要件を満たしているかどうかを比較します。

    待ち時間の要件を満たす接続の例

    --- 169.63.123.154 ping statistics ---
    25 packets transmitted, 25 packets received, 0.0% packet loss
    round trip min/avg/max/stddev = 48.131/77.716/181.397/27.893 ms
    

    待ち時間の要件を満たしていない接続の例

    --- 158.175.120.210 ping statistics ---
    9 packets transmitted, 9 packets received, 0.0% packet loss
    round trip min/avg/max/stddev = 138.453/217.370/419.901/108.211 ms