OpenShift Data Foundation へのアプリのデプロイ

Red Hat® OpenShift® on IBM Cloud® クラスターに OpenShift Data Foundation アドオンをインストールしたら、ODF ストレージ・クラスを使用して、永続ボリューム請求 (PVC) を作成できます。その後、デプロイメントでその PVC を参照すれば、アプリで基盤の ODF ストレージ・デバイスにデータを保存して使用することができます。

最小限必要な許可: IBM Cloud Kubernetes Serviceにあるクラスタの Editor プラットフォームアクセスロールと Writer サービスアクセスロール。

Red Hat OpenShift クラスターにアクセスします。

ODF ストレージ・クラスをリストします。 ODF ストレージ・クラスについて詳しくは、ストレージ・クラスのリファレンスを参照してください。

oc get sc | grep openshift

出力例

NAME                   PROVISIONER            RECLAIMPOLICY   VOLUMEBINDINGMODE      ALLOWVOLUMEEXPANSION   AGE
Immediate              true                   9m19s
ocs-storagecluster-ceph-rbd                   openshift-storage.rbd.csi.ceph.com      Delete          Immediate              false                  9m19s
ocs-storagecluster-ceph-rgw                   openshift-storage.ceph.rook.io/bucket   Delete          Immediate              false                  18m
ocs-storagecluster-cephfs                     openshift-storage.cephfs.csi.ceph.com   Delete          Immediate              true                   10m
openshift-storage.noobaa.io                   openshift-storage.noobaa.io/obc         Delete          Immediate              false                  6m32s

使用するストレージ・クラスを参照する PVC を作成します。以下の PVC 構成ファイルを保存し、使用するストレージ・クラスを参照するように編集します。 Hyper Protect Crypto Services で暗号化を有効にした場合は、暗号化をサポートするストレージ・クラス ocs-storagecluster-ceph-rbd-encrypted を使用できます。 ocs-storagecluster-cephfs ストレージ・クラスを使用するための PVC の例。
```
apiVersion: v1
kind: PersistentVolumeClaim
metadata:
  name: odf-pvc
spec:
  accessModes:
  - ReadWriteOnce
  resources:
    requests:
      storage: 10Gi
  storageClassName: ocs-storagecluster-cephfs
```
クラスター内に PVC を作成します。
```
oc create -f <my-pvc.yaml>
```

作成した PVC をマウントするポッドの YAML 構成ファイルを作成します。以下の例では、nginx ファイルに現在の日時を書き込む test.txt ポッドを作成します。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: app
spec:
  containers:
  - name: app
    image: nginx
    command: ["/bin/sh"]
    args: ["-c", "while true; do echo $(date -u) >> /test/test.txt; sleep 600; done"]
    volumeMounts:
    - name: persistent-storage
      mountPath: /test
  volumes:
  - name: persistent-storage
    persistentVolumeClaim:
      claimName: odf-pvc

クラスター内にポッドを作成します。
```
oc apply -f pod.yaml
```

ポッドがデプロイされたことを確認するために、アプリが Running 状況になるまで待ちます。

oc get pods

出力例

NAME                                READY   STATUS    RESTARTS   AGE
app                                 1/1     Running   0          2m58s

アプリがデータを書き込めることを確認します。
1. ポッドにログインします。
```
oc exec <app-pod-name> -it -- bash
```
2. test.txt ファイルの内容を表示して、アプリが永続ストレージにデータを書き込めていることを確認します。
```
cat /test/test.txt
```
  出力例
```
Tue Mar 2 20:09:19 UTC 2021
Tue Mar 2 20:09:25 UTC 2021
Tue Mar 2 20:09:31 UTC 2021
Tue Mar 2 20:09:36 UTC 2021
Tue Mar 2 20:09:42 UTC 2021
Tue Mar 2 20:09:47 UTC 2021
```
3. ポッドを終了します。
```
exit
```