ロード・バランシングのオプションの構成と注文の発注
ロード・バランサーを構成して注文を確定します。
ステップ 1 - プロトコルの追加
ロード・バランサーのプロトコルを追加します。
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ロード・バランサーの構成ページで、アプリケーションが listen しているプロトコルとポートを特定してから、新規アプリケーション・プロファイルに詳細を入力します。 フロントエンドとバックエンドの両方に同じ構成を使用することも、異なるフロントエンド・ポートを公開することも (例えばセキュリティー上の目的のために) できます。
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デフォルトは 「ラウンドロビン」 です。 アプリケーションのニーズに応じて、リストから**「重みづけしたラウンドロビン」か「最小接続数」**のいずれかに変更することができます。
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オプションで、**「セッション維持率」**を有効にすることができます。これを有効にすると、あるユーザーからのすべての要求 (例えば、同じソース IP のもの) は、システムで定義された「スティッキー」な時間の間は、同じバックエンド・サーバーに送信されます。 セッション維持について詳しくは、セッション・パーシスタンスを参照してください。
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アプリケーションに対して最大接続制限を設定することもできます。 詳しくは、最大接続数を参照してください。
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「プロトコルの追加」 をクリックして、アプリケーションが listen している可能性のある追加のポートおよびプロトコルを指定します。 すべてのフロントエンド・ポートが固有であるように注意してください。 フロントエンド・プロトコルとして、HTTP、HTTPS、または TCP を選択できます。
最大 2 ポートを初期構成時に定義できます。 サービス・インスタンスの作成後に、さらにポートを追加できます。 許容される最大ポート数について詳しくは、ポート数の制限に関する個所を参照してください。
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フロントエンド・プロトコルに HTTPS を選択した場合、SSL 証明書をアップロードする必要があります。 ドロップダウン・リストから、使用可能な証明書のうちの 1 つを選択してください。
IBM Cloud® Load Balancer は、着信 HTTPS 接続を終了し、バックエンド・プロトコルに HTTP が選択されている場合にはプレーン・テキスト HTTP でバックエンド・アプリケーション・サーバーと通信できます。 これにより、サーバーからロード・バランサーへのプロセッサー集約的な SSL タスクの負荷を軽減します。 バックエンド・アプリケーション・サーバーが HTTPS トラフィックを受信するように構成されている場合には、バックエンド・プロトコルとして HTTPS を使用することもできます。 その場合、ロード・バランサーとバックエンド・サーバーの間のトラフィックが暗号化されます。
既存の証明書がない場合は、IBM Cloud 証明書サービスで、新規証明書を購入するか、既存の証明書をアップロードしてください。 証明書を追加した後、ロード・バランサーの構成ページに戻り、「SSL 証明書」ドロップダウン・リストの隣にある最新表示アイコンをクリックして、新しく追加した証明書を表示および追加します。
HTTPS リスナーに関連付けられている証明書は決して削除しないでください。削除すると、問題が発生する可能性があります。
ステップ 2 - ヘルス・チェックの構成
各アプリケーション・ポート (プロトコルのセクションで識別されるバックエンド・ポート) にヘルス・チェック定義が必須です。
これらのバックエンド・ポート用のデフォルトのヘルス・チェック構成はシステムによって事前設定されます。これらの設定は、アプリケーションの必要に合わせてカスタマイズすることができます。
- 間隔 (Interval): 2 つの連続するヘルス・チェック試行の間隔 (秒単位)
- タイムアウト (Timeout): ヘルス・チェック要求に対してシステムが応答を待機する最大時間
- 最大試行回数: ポートが正常でないと宣言する前にシステムが行う追加のヘルス・チェック試行の最大回数
- パス: ヘルス・チェックの HTTP URL パス
ステップ 3 - サーバー・インスタンスの追加
表のドロップダウンから サーバー・インスタンス を選択し、 「サーバーの接続」 を使用してさらにサーバーを追加します。 アカウント内の IBM© Cloud 仮想サーバー・インスタンス (VSI) およびベアメタル・サーバーから選択できます。
これらのサーバー・インスタンスは、ロード・バランサー・サービスをデプロイするデータ・センターにローカルでなければなりません。 また、同じ市区町村内の隣接するデータ・センターのサーバー・インスタンスを追加することもできます (例えば、データ・センター名の最初の 3 文字が同じである場合)。
ロード・バランサーのタイプが「パブリック間 (Public to Public)」の場合、以下の図に示すように、サーバー・インスタンスはパブリック IP とともに追加されます。
サーバーの重みが関係するのは、ロード・バランシング方式として重みづけしたラウンドロビンを使用している場合のみです。 デフォルトの重みは 50 であり、範囲は 0 から 100 です。 重みづけは、他のロード・バランシング方式では使用不可です。
アプリケーション・サーバー数の最大数制限について詳しくは、アプリケーション・サーバー数の制限に関する箇所を参照してください。
ステップ 4 - 注文の発注
最後のステップとして、注文を発注するには、次のようにします。
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ページの右の列の「注文情報」を確認します。
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「マスター・サービス契約」を読んだ後、チェック・ボックスをクリックします。
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「作成」 をクリックします。
システムによってロード・バランサーが作成され、ロード・バランサーのサマリー・ページが表示されます。 ブラウザー・ウィンドウを最新表示すると、新しいロード・バランサーの項目が表示され、その状態がオフラインからオンラインに変わります。これには通常、数分かかります。 以下の図に示すように、オフラインのロード・バランサーは使用不可です。オンラインのロード・バランサーは、クリックして管理およびモニタリングできるようになります。
次の作業
サービスを管理およびモニターし、構成を編集して、サービスのパフォーマンスをモニターします。