DNS の概念について
この資料では、インターネットのドメイン・ネーム・システム (DNS) に関連する概念や定義と、DNS が IBM Cloud® DNS Services の使用法に与える影響について説明します。
DNS ゾーン
DNS ゾーンとは、1 つの親インスタンスに属するリソース・レコードの集合のことです。 どのリソース・レコードにも、ゾーンのドメイン・ネームが接尾部として付きます。 DNS ゾーンを作成、更新、削除、取得、およびリストするには curl
コマンドを使用します。
DNS ゾーンの管理方法について詳しくは、DNS ゾーンの管理を参照してください。
許可ネットワーク
許可ネットワークとは、DNS ゾーンで名前解決を実行できる VPC のことです。 これは、許可ネットワークとして追加された VPC だけが DNS ゾーンで名前解決を実行できることを保証するアクセス制御メカニズムとして使用されています。
詳しくは、許可ネットワークの管理を参照してください。
リソース・レコード (RR)
リソース・レコード (RR) とは、DNS ゾーン・ファイルのエントリーです。 最も一般的なタイプは、名前と IPv4 アドレスの間のマッピングを提供する A レコードです。
DNS Services では、以下のタイプのリソース・レコードがサポートされています。
A (IPv4 アドレス・レコード)
ホストを IPv4 アドレスに対応付けるマッピングを提供します。
AAAA (IPv6 アドレス・レコード)
ホストを IPv6 アドレスに対応付けるマッピングを提供します。
CNAME (正規名)
ホスト名の別名として別のホスト名や正規名 (CNAME) を使用できるようにします。
PTR (ポインター)
IP アドレス (IPv4 または IPv6) からホスト名への逆引き DNS 参照を可能にします。
MX (メール交換)
このレコードは、DNS ゾーンの SMTP メール・サーバーを示します。
SRV (サービス・ロケーション)
このレコードは、特定のプロトコルおよびドメインの 1 つ以上のサーバーの場所を示します。
TXT (テキスト)
このレコードは、特定の名前についての説明テキストを入れるために使用します。
NS (ネーム・サーバー)
このタイプのレコードをユーザーが DNS ゾーンに作成することはできません。ただし、DNS ゾーンに照会することはできます。 返されるデータは静的に定義されたものであり、変更できません。
SOA (Start of Authority)
このタイプのレコードをユーザーが DNS ゾーンに作成することはできません。ただし、DNS ゾーンに照会することはできます。 返されるデータは静的に定義されたものであり、変更できません。