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Bidirectional Forwarding Detection (BFD) のセットアップ

Bidirectional Forwarding Detection (BFD) のセットアップ

Bidirectional Forwarding Detection (BFD) は、リンクによって接続された 2 つのルーターまたはスイッチ間のネットワーク内の障害を素早く検出します。 あらゆるメディアのあらゆるプロトコル層でフェイルオーバー検出のための単一の標準化された方式を提供します。 またネットワーク管理者は BFD を使用すると、ルーティング・プロトコルのハロー・メカニズムに応じて変わる速度ではなく、一定の速度で転送パスの障害を検出できます。 ネットワークのプロファイル作成と計画立案が容易になり、再収束時間が予測可能になり、一貫性があり、大幅に速くなります。

BFD サポートは Direct Link と共に事前に有効になっています。 しかし、BFD は Direct Link の作成時か、または既存の Direct Link 上で、フィーチャーをアクティブ化するまで作業が開始されません。 前提条件はありません。 以下の値を使用してこのフィーチャーを構成するだけです。

  • 間隔 (Interval) – 間隔は、ローカル・ルーティング・デバイスが BFD ハロー・パケットを送信してから、ネイバーからの応答までに予期される最小時間 (ミリ秒単位) です。 この値は、300 から 255,000 ミリ秒までの範囲で指定できます。
  • 乗数 (Multiplier) – 乗数として指定した回数だけハロー・パケットを受信できないと、BFD はネイバーがダウンしていると宣言します。 この値は、1 から 255 までの範囲で指定できます。 デフォルトの乗数の値は 3 です。

BFD を使用する場合は、Direct Link BGP セッションで正常再始動を使用しないでください。 Direct Link ルーター上に正常再始動ヘルパーが構成されます。 BGP セッションのお客様側が正常再始動を使用して構成されている場合、IBM ルーターが受信する経路は、BFD がトリガーされても、ルーティング・テーブルに 300 秒保持されます。