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プロキシー・モードの設定

プロキシー・モードの設定

ロード・バランサーは、DNS 専用モードと HTTP プロキシー・モードをサポートしています。 同じロード・バランサーのリージョンで HTTP プロキシーのドメインと DNS 専用のドメインを使用することも可能ですが、それぞれのトラフィック転送の動作には以下のような違いがあります。

  • HTTP プロキシー・モードを使用するドメインのトラフィックは、要求元のユーザーに関連付けられたデータ・センターに基づいて転送されます。
  • DNS 専用モードを使用するドメインのトラフィックは、ユーザーの再帰的リゾルバー (DNS リカーサー) に関連付けられたデータ・センターに基づいて転送されます。

HTTP プロキシー・モード

HTTP プロキシ モードでは、ロード バランサーには自動 TTL があります。 CIS発表するIBM IP アドレスは外部に公開されますが、オリジン サーバーの IP アドレスは保護 (マスク) されます。 CISを介してプロキシー処理する場合、起点 IP アドレスはパブリックでなければなりません。 ロード・バランサーに対する変更 (フェイルオーバー・イベントも含む) は、CIS 内に数秒で伝搬します。

ロード・バランサーを HTTP プロキシー・モードに設定すると、以下のようなメリットがあります。

  • フェイルオーバーが高速になります。DNS の短い TTL に対応していない外部の DNS キャッシュがフェイルオーバーのパフォーマンスに影響を与えないからです。
  • 「自動」TTL (5 分) によって、フェイルオーバーのパフォーマンスに影響を与えずに、CIS に対する正式な照会の数を減らせます。

DNS 専用モード

DNS 専用モードでは、TTL を 30 秒から 10 分に設定するようにロード・バランサーを設定できます。 CIS は、正常な起点サーバーのアドレスに直接サービスを提供しますが、更新された正常なアドレスのリストについて CIS DNS に再照会するために、短い TTL を尊重する DNS リゾルバーに依存します。