App ID の概説
アプリケーション・セキュリティーは複雑過ぎて手に負えなくなることがあります。 これはほとんどの開発者にとって、アプリ作成における難題の一つとなっています。 確実にユーザー情報を保護するにはどうすればよいでしょうか? アプリに IBM Cloud® App ID を統合することによって、セキュリティーに関する経験がさほどなくても、リソースを保護し、認証を追加することができます。
ユーザーにアプリへのサインインを要求することで、アプリの設定や公開されているソーシャル・プロファイル情報などのユーザー・データを保管し、そのデータを利用してアプリの操作環境を個別にカスタマイズできます。 App ID により自動的にフレームワークが提供されますが、Cloud Directory の操作時には独自のブランド・マークが付いたサインイン画面を表示することもできます。
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サービス・インスタンスの作成
作業を開始するには、App ID のインスタンスを作成してアプリにバインドします。
- IBM Cloud 前提条件を満たしていることを確認します。
- IBM Cloud カタログで、App ID を選択します。 サービス構成画面が開きます。
- サービス・インスタンスに名前を付けます。または、事前設定された名前を使用します。
- 料金プランを選択し、**「作成」**をクリックします。
これで完了です。 アプリケーション設定の構成を開始する準備ができました。
サンプル・アプリの構成
事前構成されたサンプル・アプリの 1 つを使用して、サービスの機能について学ぶことができます。
すぐに使用可能なサンプル・アプリには 2 つの ID プロバイダーが構成されています。これを使用して認証について学習できます。 サンプル・アプリは、iOS Swift
、Android
、Node.js
、Java
、Single-page application
で提供されています。 自分が作業しやすい言語が含まれていなくても、問題ありません。 用意されている
API を使用して、独自のアプリケーションに App ID を組み込むことができます。
サンプル・アプリを作成するには、以下のようにします。
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**「サンプルのダウンロード」**をクリックします。
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選択した言語をクリックして、サンプルをダウンロードします。 探している言語が見つかりませんか? 心配無用です! API を介して App ID を活用できます。
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前提条件となる項目をインストール済みまたは完了済みであることを確認します。
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作成と実行のステップに従って、App ID を使用してサンプルをセットアップします。
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**「アクティビティーの確認」**をクリックして、発生した認証イベントを表示します。 どのタイプのサインインでもイベントが作成されて、このページに表示されます。
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サインイン・ウィジェットをカスタマイズします。
- 商標ロゴなどのイメージを追加します。これを行うには、**「選択」**をクリックしてローカル・システムを参照し、アップロードするイメージを見つけます。
- 色の選択肢の中からいずれかを選択するか、16 進値で指定することで、カラー・スキームを選択します。
- Web とモバイルの間で切り替えて、各タイプのデバイスでカラー・スキームが表示される様子を確認します。
- 選択内容に問題がなければ、**「変更の保存」**をクリックします。
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ブラウザーで、ログイン・ページを最新表示します。 前の手順で加えた変更が既に表示されています。
次のステップ
お客様自身のアプリで作業を開始する準備ができましたか? アプリにサービスを追加して開始します。 このサービスでは、よく使用される言語用の SDK を提供していますが、対象アプリの作成言語での SDK が見つからない場合でも、API を使用して App ID を利用することができます。