SSL 接続
Db2 on Cloud データベースは、サード・パーティーのデジタル認証局 (CA) によって発行された証明書を SSL 接続に使用します。
CA 証明書は、Db2 ドライバー・パッケージの一部です。 アプリケーションが Db2 ドライバー・パッケージ内のドライバーを使用して接続する場合には、証明書を別途ダウンロードする必要はありません。 Db2 ドライバー・パッケージは、Web コンソールからダウンロードできます。
ただし、アプリケーションに独自のドライバーがある場合は、証明書を別途ダウンロードする必要が生じることがあります。 証明書は、Web コンソールからダウンロードできます。
Secure Sockets Layer (SSL) は、通信のプライバシーを提供するセキュリティー・プロトコルの 1 つです。 SSL により、クライアント・アプリケーションとサーバー・アプリケーションは、盗聴、改ざん、メッセージ偽造を防ぐために設計された方法で通信を行うことができます。 SSL を使用可能にしたクライアント・アプリケーションは、標準的な暗号化の手法を使用するので、確実にセキュア通信を行うのに役立ちます。
Db2 クライアントの構成
IBM Global Security Kit (GSkit) は、Db2 リリース 9.5 以降に付属しています。。 ただし、GSKit はダウンロードして構成する必要があります。GSKit の構成を参照してください。
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Web コンソールから新規ディレクトリーに SSL 証明書をダウンロードします。
db2inst1@macing1:/home/db2inst1> mkdir SSL db2inst1@macing1:/home/db2inst1> cd SSL db2inst1@macing1:/home/db2inst1/SSL>
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SSL ディレクトリー内に鍵ストアを作成します。 以下のコマンド例は Linux の場合です。
gsk8capicmd_64 -keydb -create -db "mykeystore.kdb" -pw "passw0rd" -stash
このディレクトリーに対する書き込み権限が必要です。権限がない場合、エラーが表示されます。
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鍵ストアに SSL 証明書を追加します。 以下のコマンド例は Linux の場合です。
gsk8capicmd_64 -cert -add -db "mykeystore.kdb" -pw "passw0rd" -label ACIBLUDB_SSL -file /home/db2inst1/SSL/DigiCertGlobalRootCA.crt
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Db2 データベース・マネージャーを更新します。 以下のコマンド例は Linux の場合です。
db2 update dbm cfg using SSL_CLNT_KEYDB /home/db2inst1/SSL/mykeystore.kdb db2 update dbm cfg using SSL_CLNT_STASH /home/db2inst1/SSL/mykeystore.sth
データベースへの接続
<BLUDB_database_server>
のホスト名、ポート、ユーザー名、およびパスワードは、IBM Cloud コンソール内の、サービス用のサービス資格情報に記載されています。
- ノードとデータベースをカタログします。 以下のコマンド例は Linux の場合です。
db2 catalog tcpip node ACICLD_S remote <hostname_of_BLUDB_database_server> server <port_of_BLUDB_database_server> security SSL
db2 catalog db BLUDB as ACIBLU_S at node ACICLD_S
- SSL 接続でデータベースに接続します。 以下のコマンド例は Linux の場合です。
db2 terminate
db2 connect to ACIBLU_S user <user_name> using <password>
詳しくは、非 Java Db2 クライアントの Secure Sockets Layer (SSL) サポートの構成を参照してください。
GSKit の構成
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ご使用のオペレーティング・システム (OS) に適した GSKit を選択して、IBM Global Security Kit (GSKit) をダウンロードします。
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Db2 on Cloud Web コンソールの**「接続情報 (Connection Information)」**セクションから、SSL 証明書をダウンロードします。 SSL 証明書ファイルを、後続のコマンドで参照できるディレクトリーに保管します。
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GSKit をインストールします。 以下のリンクで手順をご確認ください。
詳しくは、IBM Global Security Kit のグローバル・インストールの説明の概要を参照してください。
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環境変数のパスを設定します。
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AIX: LIBPATH
/usr/opt/ibm/gsk8/lib
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Linux: LD_LIBRARY_PATH
/usr/local/ibm/gsk8/lib
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UNIX: LD_LIBRARY_PATH
/opt/ibm/gsk8/lib
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Windows: PATH
<installation_directory>\gsk8\bin``<installation_directory>\gsk8\lib
(GSKit 64-bit の場合、lib64
)
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