IBM Cloud Docs
高可用性 (HA)

blocknonlogged パラメーターは常に YES に設定する必要があります。 NO に変更すると、1 次データベース上のログに記録されていないトランザクションがスタンバイ・データベースに複製されないため、HADR 環境でデータが不整合になります。

高可用性 (HA)

Db2 on Cloud 高可用性プランは、SLA 99.99% の優れた可用性特性があります。

Db2 on Cloud のエンタープライズ・プランと標準プランでの高可用性災害時リカバリーは、ネイティブ Db2 HADR のサポートを活用することによって提供されます。

  • 各 HADR システムは、独立した異なるアベイラビリティー・ゾーンにある 3 つのノードで構成されます。

異なるアベイラビリティー・ゾーンにある 3 つのノードの概略図
図 1。 異なるアベイラビリティー・ゾーン内の 3 つのノードの概略図

  • 1 次ノードは読み取りトランザクションと書き込みトランザクションの処理を行い、スタンバイ・ノードは読み取り専用の照会を行う機能があります。 スタンバイ・ノードの 1 つは同期複製されます。つまり、各トランザクションは少なくとも 2 つのノードにコミットされると成功と見なされます。 このスタンバイ・ノードは、障害や保守イベントが発生した場合に、すぐに書き込み処理をテークオーバーすることもできます。 もう 1 つのスタンバイ・ノードは非同期で複製され、障害や保守イベントのときは同期ノードの役割を担います。 あるデータ・センター全体で障害や保守イベントが発生しても、稼働し続けているデータ・センター間で複製された HA システムがあります。

1 次ノードのフェイルオーバーの概略図
図 2. 1 次ノードのフェイルオーバーの概略図

  • フェイルオーバー・イベント中は、10 秒から 20 秒の間、トランザクションが制限されることが予想されます。 クライアントは、 自動クライアント・リルート(ACR) と、失敗したトランザクションの適切な再試行ロジックを使用して、シームレスにフェイルオーバーすることができます。

HADR ノードの管理

エンタープライズ HADR プランと標準 HADR プランでは、フェイルオーバーは IBM によって管理されます。 IBM は、サーバーの正常性をモニターし、必要に応じてフェイルオーバーやフェイルバックを行い、ローリング更新やスケーリングも実施して、アップタイムが可能な限り長くなるようにしています。