パイプラインでの作業
ビルドと IBM Cloud® へのデプロイメントを自動化するには、IBM Cloud® Continuous Delivery パイプラインを使用します。
パイプラインでは、いくつかのビルド・タイプから選択できます。 ビルド・スクリプトを指定すれば、 Continuous Delivery が実行します。ビルド・システムをセットアップする必要はありません。 その後、1 回クリックするだけで、 IBM Cloud® Kubernetes Service上の 1 つ以上の IBM Cloud スペースまたは Docker コンテナーにアプリを自動的にデプロイできます。
ビルド・ジョブが、アプリのソース・コードを Git リポジトリーからコンパイルしてパッケージします。 ビルド・ジョブは、WAR ファイルや IBM Cloud Kubernetes Service の Docker コンテナーなど、デプロイ可能な成果物を作成します。 また、ビルド内で単体テストを自動的に実行することができます。 コミットがプッシュされるたびにビルドがトリガーされるように、ビルド・ジョブを設定することができます。
デプロイメント・ジョブは、ビルド・ジョブからの出力を取得し、それを IBM Cloud Kubernetes Serviceにデプロイします。
1 つ以上のリージョンやサービスにデプロイできます。 例えば、1 つ以上のサービスを使用して、1 つのリージョンでテストし、複数のリージョンで実動にデプロイするよう Delivery Pipeline をセットアップできます。
パイプラインの作成
以下のいずれかの方法を使用してパイプラインを作成できます。
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少なくとも 1 つのパイプラインを含む テンプレートからツールチェーンを作成します。
Delivery Pipeline から、構成を変更したり、ビルドのステータス、デプロイされたアプリ、最近のデプロイメントを確認したり、最新のログとデプロイメントの詳細を参照したり、パイプラインを削除したりすることができます。
CLI を使用したパイプラインの表示
パイプラインを呼び出すために必要な詳細情報を取得するには、**ibmcloud dev toolchains**
コマンドを実行してツールチェーンの名前を表示します。 ツールチェーンの名前が既にわかっている場合は、**ibmcloud dev toolchain-get [toolchain-name]**
を実行して、ツールチェーンの詳細を表示します。
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パイプラインとそのステージの詳細情報を取得するには、パイプラインとその ID を確認して以下のコマンドを実行します。
ibmcloud dev pipeline-get [pipelineID]
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前のコマンドのパイプライン ID を使用してパイプラインを実行できます。
ibmcloud dev pipeline-run [pipelineID]
このコマンドによって、ステージとそのジョブの実行が呼び出されます。 正常に実行されると、選択したステージの各ジョブが実行されます。
CLI を使用したパイプライン・ログの表示
パイプラインの実行中に各ステージの詳細出力を表示できます。
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パイプラインの実行ログを表示するには、以下のコマンドを実行します。
ibmcloud dev pipeline-log [pipelineID]
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ステージでログをフィルタリングするには、前のコマンドにステージ ID を追加して実行します。
ibmcloud dev pipeline-log [pipelineID] --stage-id [stageID]